妻の残した2冊の「入院日記」

この4月20日で、妻の一周忌を迎えました。
入院後、わずか2週間後に亡くなったのですが、その病院から持ち帰った荷物の中に、妻が書いていた「入院日記」なるものが2冊あったのです。

家でさえも日記など書かない人でしたから、家に持ち帰るまで、私は気づきませんでした。

去年(2020年4月)の妻が入院する頃は、全国的に「新型コロナ」が広がりだし、国内最初の緊急事態宣言が発令された頃であり、面会も出来ず、お互い辛い思いをしました。

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電話が出来る時は、その時間帯を決めて、妻の方から病院の公衆電話から電話を寄こすように決めていて、それも1回100円のワンコイン電話と決めておりました。
だから、話の途中で終わっても、重要なことがあるときは、追加コインありで話すこともありましたが、話の途中で切れることが普通で、・・でも、話し終わると、一応一安心!という気持ちでいたのです。

ところが、亡くなる前日の日曜日は、その決められた時間帯になっても電話はなく、「日曜日なのに、変だな」とは思っていたのでした。

その翌日の、というより、日にちが変わった夜中に、担当医師から家の留守電に何度も電話があったようでした。
私がその電話に気づいたのは、5回目の電話で、担当医師は「すぐ病院へ来てください!」とのことでした。

夜中の、午前1時半頃にベッド脇で倒れたようでした。
その物音に気付いた隣の入院患者の方が、当直看護師へ連絡を入れたようです。

・・妻の残した2冊目の入院日記には、その前日の日曜日に、「公衆電話の所まで、行けそうにありません、ごめんなさい・・お父さん」とあり、
そして、倒れる寸前に、日記に何かを書こうとしたのでしょうか、最後の文字が、読み取れない文字で、線がただ固まり、延びていました。・・
そんな「日記帳」に気づいたのは、死後2週間も過ぎた頃なのでした。

(つらいですね。・・まだ、全部に目を通せないでおります。そして、一年が過ぎました。)

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