新緑の岩観音(小山寺)

山形県上山市仙石地区「高仙寺」の東側山あいには、「岩観音」と呼ばれる巨岩と奇石でできた渓谷の名勝地、「仏の山」とか「小山寺」があります。

藩政時代の仙石村の庄屋役であった工藤源左ヱ門翁の観音菩薩信仰がはじまりのようで、しかし当時は、京阪地方に巡礼することはたいへん困難なことでした。

そこで翁は、ここに観音像を彫立して庶民に福得利益を得るようにしたいと懇願し、 近在の人々とともにおよそ三年の苦労の末、両国、秩父、坂東、最上の各三十三箇所の観音大士尊像百三十四体を彫りあげました。 これを「小山寺」と呼ばれる岩のところどころに安置して、文字通り「仏の山」にしたのです。

時に安政5年(1858年)のことでした。 それからは誰いうとなく「仙石の岩観音」と呼ばれて人々の信仰の山となりました。

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