熊と出遭った!(初体験)

先日(3月31日)の山形神室への登山の途中、残雪のハマグリ山(1146m)の尾根道で、熊の親子と出遭ってしまいました。
あれだけ「熊、熊」と騒がしいニュースが毎年流されているのですが、熊との遭遇は私にとって初めてのことでした。
でも、ちょっと油断があったのかもしれません。

人気の山ですし、私自身何度も行っている山ですので、熊さんはいるわけない・・などと勝手な理由を付けて、
ノーガード(クマよけ鈴は持たず、ラジオも持たず、さらに雪道なのにストックすら持たず)で向かったのでした。
ほとんどは車の中に置いたままにして登ってしまいました。(それも、ドローン ファーストだからでした)

そんな登山道に、ななんんと、熊の親子ずれが現れたのです。
最初に気づいてのは私の方で、距離にして10メーター位でした。
何か黒いものが動いていると思ったのは、母親グマの背中だったのです。
大きな背中でした。(相撲の小錦くらいの大きな熊です)
母親熊は子熊に気を取られていて、私に気づかないようでした。

「ウッソー!」「どうしようか?・・」
などと、私の頭は混乱したのでしたが、とりあえず、この場を立ち去ろう・・と向き変えたときに、親グマに気づかれてしまったのでした。
親熊も驚いた様子で、一瞬ビクッと体が大きく動きました。

目と目が合ったのでしたが、私は熊に背中を向けて逃げ去ろうとしたとき、
「あ、熊に背中を向けて逃げてはいけないんだっけ!襲われるんだっけ!」
という言葉を思い出し、再び熊に向きを変えて対峙する姿勢を取りました。

親熊も「どうしようか?」という動きをしています。
にらみ合いの時間が続きます。
8秒間くらいにらみ合ったでしょうか。

そんなとき、何を思ったか、私は熊の親子に向かって、大声を上げて威嚇したのでした。
「ア、アッア~!」

驚いた親熊は、体を震わせ私に向かって攻撃態勢を取って、2メートル位近づいて来ました。
熊の毛の一本一本がはっきりと見えるほどでした。
距離は8メートル位に縮まり、私は「あれっ!大声はまずかったか?」・・と、
一瞬、反省するとともに、もう襲われるのかな?などと混乱して、どうすることも出来ず、体が固まってしまいました。

そんなとき、親熊は予想に反して立ち止まり、脇や後ろにいる子熊を見回しているのです。
とその後、のそのそと、親熊は後ずさりをするではありませんか。
そして2頭の子熊を先頭に、最後に親熊が後ろを注意しながら、私から遠ざかって山頂方向に向かって立ち去って行くのです。

30メートル位遠ざかると、一気にスピードを上げて走り去り、親子熊は私の視界から消えました。

命拾いしたと思うより、何が起こったんだ?・・という気持ちです。
とにかく、あの親熊に、私は助けられたという思いがしました。
当然、膝はがくがくです。
そんな時、あそうだ、カメラカメラ、とポケットからデジカメを取り出し撮ったのが上記の写真です。

とにかくも、私の人生で初めての熊との遭遇でした。
(写真は、20メートル位先を逃げ去る熊の親子と、その後に残された足跡です。)

◆でも、「熊さーん、もう行きましたかぁ~?」「もういないですよね~?」「もう出て来ないでね~!」などと、
 大声を上げながら、諦めることなく、なんとか目的を変更して手前の「ハマグリ山」山頂まで登り、
 目標である「残雪のハマグリ山」の光景を、ドローンして来ました!

◆あ、それと、ショックもあって家に戻ってから「野生の熊と遭遇してしまったら」をネットで調べてみると。
①一番恐いのは冬眠明けの春先である。(エ~ッ!)
②最も危険なのは親子連れ熊である。(エ~!親子だよ)
③決して大声を上げて驚かしてはいけません。(エ~!声上げちゃったわ)
である。
※当日の私は全部あてはまり、かなり危険な状態だったことを知りました!

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