逃げられないつらさ・・

今日のニュースで、また一人の若い命が、つゆのように消えてしまったことを知りました。
彼は中学2年生でした。
昨夜、自分の部屋で、首をつって死んだのです。
自殺でした。

14歳。・・
「なんで?」と思った私は、そのニュースに釘付けになりました。

彼を、仮にA君と呼んでみます。
A君の母は、A君をつれて、4年前にある男と結婚しました。つまり、A君は「連れ子」と呼ばれる存在です。A君の両親は離婚したのか、死別したのかは分かりません。
その4年前から、A君の新しい父(継父)は、A君に暴力をふるっていたといいます。
4年前といえば、A君は小学5年生です。
そして4年後の、中学2年の夏休み中の昨日、父親にさんざん暴力をふるわれたA君は、最後に、その父に、暴力をふるわれたあげく、次のような言葉を投げつけられたのです。
「頼むから、24時間以内に、首でもつって死んでくれ!」

私は、A君の気持ちを思うと、泣けてしまいました。
A君のつらさ。・・悔しさ。・・哀しさ。・・

こういうニュースが流れるたびに、私は思うのです。
子供は親を選べません。
こういう親(母親も含めて)の元に生れたこと。
こういう虐待のある環境に生きなければならないこと、生きていかねばならないこと。
こういう地獄のような苦しい境遇を、子供たちはどう整理すればいいのだろう?
それらをどう咀嚼したらいいのだろう?・・
それを思うと、とても胸中が苦しいのです。
子供には逃げ場所がないのです。

A君は、どういった気持ちで、夜毎の星空を眺めたのだろうか?・・

A君を助けてやれなかった母親にも腹が立つのですが、A君に暴力をふるい、暴言をはいた父にも、復習する意味でも耐えて生きてほしかった。
そんなふうに思ったのでした。
14歳であれば、もう少しです。
あと2年耐えれば、16歳になります。
その歳になれば、体力も父に近づきます。
せめてそこまで生きてほしかったと思うのです。

しかし考えてみると、A君はこういう親に高校へ進学させてもらえたでしょうか?
難しいかもしれませんね。
だとしたら、A君は中卒で、自分でこの残酷な環境から、逃れることが可能だろうか?
将来へ向かって、今のこの環境を、自分ひとりの力で変えることが可能なのだろうか?

たとえば、A君が相談へ行くとしたら、どこへ行くべきなのでしょう?
学校の先生にしても、警察にしても、施設に直接出向いたとしても、親へ連絡されて、連れ戻されることが考えられます。
とくに、言葉足らずな子供たちであれば、その意味さえも伝わらないかもしれません。
そうなれば、連れ戻された子供たちに、さらに父親の暴力がエスカレートするかもしれません。
A君は、将来を悲観したのかもしれませんね。

本当に、こういうケースの解決法があるのかな?・・と思ってしまいます。
もしあるのなら、それは子供たちが目にすることができる環境にあってほしいものです。そして、建前だけの保護行政ではなく、本当の意味での保護行政を行ってほしいと願うのです。

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