瀬ノ原山(せのはらやま)考・・

山形市の東北部奥に、瀬ノ原山(1182m)という山があります。
宮城県境に近く、北蔵王山系の北の端っこというか、もっと北の面白山山系との中間点に位置している、大きな山の塊といった山容の山です。

知名度もなく、あまり目立たない山ですが、山形市北部からはしっかりと全体が眺められることから、気になる山でもあるのです。

その瀬ノ原山へ、今年2016年は登ることを計画しておりました。
ただ、日にちは未定でした。
できれば、雪が溶けた6月以降に登ろうとしていました。

ところが、調べているうちに、この山は登山道がないことで有名な山だったのです。

また、夏場は藪が生い茂り、視界も悪く、藪蚊も多く、危険な山だということが分かってきたのです。
地元の人さえ恐れて近づかない、近づきたがらない、藪山として知られた山だったのです。

そこで、私は、急きょ予定を変更して、藪の発生する前の、雪の残る季節を選ぶことにしました。

それにしても、初山であるこの山に、3月に登ることはあまりにも無謀とは思ったのですが、今年は雪の少ないということもあって、3月5日に初トライしてみたのでした。

結果は、麓の集落の車の置いた場所からはずっと雪の上を歩くことになり、思った以上に積雪があり、アイゼンもかんじきも効かず、時間もかかり、時間的に頂上までは行けないと判断して、981メートル地点で断念し、引き返したのでした。
(写真は3月5日に引き返した地点)

しかし、晴天で風も弱いことから、昼食後に、ドローンを飛ばしてみました。
それが以下の映像です。



それから約一か月後の4月2日(土)、どうしても藪の発生する前に登っておかなければという思いで、再トライ、いいかえればリベンジという形で瀬ノ原山へと向かいました。

今回は、比較的雪の消えていると思われる、前回とは別の尾根ルートを登りました。

それでも、この日は天気が悪く、ガスでほとんど見晴らしがきかず、時折小雨のちらつく、また風の強い悪天候の日だったのです。
なぜこの日を選んだのかと、登山途中で何度も自分を責めるありさまでした。
(まだ仕事のある身、自由がきかず、仕方のないことなのです。)

前回との違いは、あきらかに雪の消えていることでした。
それでも、日陰部分に入ると、まだまだ油断のならないほどの積雪があり、また、雑草はまだないものの、背丈を超える笹薮などがあり、「これかぁ!」と嘆いたものです。
(これじゃ、やはり夏場は無理ですわ)

900メートルを超えると、日が当たる場所でも積雪があり、油断すると太ももまでぬかります。
硬い雪、硬い雪、とつぶやきながら歩きました。

頂上付近も霧でまったくわからず、GPSとマップを頼りに、無事瀬ノ原山の山頂1182メートルに立つことができました。
(写真は頂上付近の自分の雪の足跡。もちろん誰とも出会うこともありませんでした)

歩き始めて4時間。11時15分に山頂に立ちました。リベンジ成功です。
ただ、悪天候で、背負ってきたドローン君のお出ましはならずに終わりました。

でも、コーラの好きだった亡き息子君と、山頂でコーラを分け合って飲みましたよ。
私にとっては、忘れえぬ山の一つになりました。

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