徒然草(つれづれぐさ)考・・

鎌倉時代(1330年8月から1331年9月頃)の随筆(卜部兼好著)。随想・見聞などを,著者の感興のおもむくままに記したもの。全244段(一説では243段)からなる。無常観に基づく、著者の人生観・美意識などがうかがえる。(兼好法師、兼好。吉田兼好は江戸期の俗称)が書いたとされる随筆で、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と合わせて日本三大随筆の一つと評価されている。

”大人の古典”として、ながく読み語られてきた著作である。
私は、最近、数十年ぶりで読み返してみた。
なんでもそうだが、読み手の年齢、年代によって、その印象は変わってゆくものだ。
私も、以前のときは目にも留まっていなかった、または記憶にさえなかったような箇所が、今回新たに発見できたり、感心したりもする。

今回、私の目を射止めたのは、第百八段である。
「遠く日月を惜しむべからず。ただ今の一念、むなしく過ぐることを惜しむべし。」
受けとめ方は、読み手により異なるだろうが、このようなことを言っている。
・・遠い先のことをあれこれ案じて、ああ、あれも。おお、これも。と焦ってはいけない。今日一日の「今」をどう過ごすか、どう生きるか、それこそが大事なのだ。・・
今でいえば、「今でしょ!」である。

さらに兼好法師はこうも言う。
・・一瞬は自覚されないとはいっても、これをやむときなく経過し続けると、命を終える最後のときは、たちまちにやってくる。だから、目前の一瞬一瞬が、無駄に過ぎることを惜しまなければならないのだ。・・

遠い将来の幻影ばかりを見て、その際限のない繰り返しの果てに、疲れはて、つまらない人生だけは生きてほしくない。・・
そんなことを言っているのだろう。

一日があっという間に過ぎるように、ひと月もあっという間に過ぎる。それはまた一年も同じようにあっという間に過ぎ、そして、人の一生もあっという間に過ぎてしまうものだ。・・

短い一生だからこそ、今の瞬間瞬間を大事に生きる必要がある。

そうですね。
まったく反論はできません。
も少し早く、この徒然草を再読しておけばよかったと、いま反省しております。

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