スキップしてみたけれど・・・

20メートル以上ある廊下を歩くときは、スキップを一回ないし二回入れる。・・などと、以前書いたことがあります。
ルールは、他の人に見つかってはダメ!
そんなこんなで、私は自分の思いついた「スキップ」を、仕事の途中の長い廊下に取り入れたのでした。

スキップって、こんなに楽しいんだ!
なんて、最初の頃はつまづいて転びそうになりながらも、私は、誰もいないことを確かめると、長い廊下の真ん中辺りで、スキップをしたのでした。

爽快(そうかい)、爽快、気分は爽快!
本当に、スキップは楽しいのです。
小学生に返った気分です。

「みんなも、もっと人生に、楽しみを取り入れたほうがいいよ!」
なんて、私は、このスキップを、他の人にも紹介したい気分になったものです。

私自身、他の人が、長い廊下を歩いている途中で、スキップしている人を見たことはありません。
それだけに、楽しみが倍増するのです。
誰にもしられず、スキップした後は、
「どうだ!」
といった気分です。

そんなことで、私は、7~8メートルほどの廊下でも、スキップするようになっていたのでした。

それは、他人に見られそうになったり、もしかしたら?・・なんてことは、ありましたよ。
そんなときは、ズボンのすそをはらったりして、ごまかしました。(ハラ、ハラ)
しかし、まともに見られたら、ごまかしようがありません。
足の短いオッチャンのスキップですよ。・・かっこいいわけないじゃありませんか。
笑われるに決まっています。
もしかしたら、会社中に話が広まるかもしれません。

・・・・。
でも、あの日以来、スキップは、すっかり出来なくなっておりました。
スキップをやろうという気分になれないのです。
そうです。
あの日とは、息子が亡くなった日のことです。

あの日以来、スキップはまったくやっておりませんでした。

それを、先日、(自分に打ち勝とうとして)スキップしてみたのです。
しかし、足が上がりません。

転びはしなかったけれど、楽しくもないのです。
足を引きずるようなスキップでした。

スキップが楽しくないなんて。
私は、また心痛にひたってしまうのです。

そこでまた一つ、私は学びました。
スキップは、こころの晴れ具合を確かめるバロメーターになるかもしれない。・・と。

また以前のように、スキップが楽しめる日が来ることを祈りながら、ときどきはスキップをやってみようかと、今は思っています。

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