「単純明快」考・・・

3年間に渡って放映されたNHKドラマ「坂の上の雲」、今日でもう最終回ですね。
主役の1人である秋山好古がよく言っていた、「単純明快に生きるが一番」。
けっこう好きな言葉です。
「人間、余計なものはいらない」、「余計なものがあると鈍る」、「常に身辺を整理しておけ」、と言うのです。
つまり、物に固執、執着していては、死ねない!・・という意味合いなのかもしれません。
まだ明治の時代、武士道という、潔さが尊ばれた時代背景があるのかもしれませんが、善し悪しは別にして、人間、単純明快に生きられたらどんなにいいか・・などと、憧れをいだいてしまいます。

そう思うのも、現代人は、あまりにも多くの物質に囲まれて生活しているからなのでしょう。
私も単純明快に、何もかもうっちゃって、それこそ身一つがあればいい・・などと思うことがあります。そう考えただけでも、なんかすがすがしい空気感に包まれるから不思議なものです。本当に「気持ち良いだろうなぁ~!」なんて、想像してしまいます。

そう思いながら、そう簡単に捨てられない、単純明快になれない自分がいるのも確かです。
しかし、車も持たず、あえて電気も持たず、食事も自給自足、または物々交換で生きている人々が、現代社会にも生活していることも知っています。
それこそ単純明快そのものの人たちです。

しかし、やはりそれらの暮らしは、見方によっては貧しい暮らしで、特別な人たち、という部類に仕分けられてしまいます。
また、時代に逆行して生きているようにも見えることから、変人扱いされています。

それじゃ、スタンダード(標準)とは何か?
などといえば、潮流というのでしょうか。時代にはその時代時代の潮流があるのです。

しかし、「単純明快」。
社会機構が複雑化し、選択肢も多岐にわたり、物があふれ、物質に振り回される時代にあって、この「単純明快」は、精神的な意味合いであれ、持ち続けたい言葉です。

About sneaker